金字塔

金字塔

横浜にも雪が降った。携帯の天気予報が雪マークでも、起き上がって景色見るまではほわほわした期待みたいなものだった。本当に降った。バスの運行状況が怪しいので、いつもより30分早く家を出た。
いつもはバイトに入る1時間前に出るが、それより更に早く出たわけで。早すぎじゃないかとも思ったけど、17年付き合ってきたこの心配性には慣れた。バスは2分遅れて到着、乗り込む。タイヤに巻いたチェーンがゴロゴロと凸凹にバスを走らせる。シャリシャリとチェーンの音がする。外と車内の温度差で窓が曇る。
白くぼやけた視界に、シャリシャリと鈴みたいな音がするので、サンタクロースのそりを連想しながらバイト先に着く。ミルクティー飲みながら、余った時間を潰している最中。金字塔を聴いている。なんとなく、こんな心境に合う気がする。